1月22日(現地時間)、アマゾンがかねてから発表していたレジ係りがいないコンビニ「amazon go(アマゾン・ゴー)」をアメリカ・シアトルにオープンさせました。
amazon goとは
アプリで決済完了できる未来型店舗!
amazon go はレジ係がいません。
- 顧客はダウンロードしたアプリを入口ゲートでスキャンし、
- 店内に設置されたカメラとセンサーが顧客のアマゾンアカウントを認知
- 陳列棚から商品をとると、カメラとセンサーが認知し、「カート」に登録される
- もし、購入するのをやめる場合は、陳列棚に戻すだけ、
- そのままゲートから出れば、その際決済される
という仕組み。う〜ん、すごい!
アマゾンはこの仕組みを「ジャスト・ウォーク・アウト(歩いて外に出るだけ)」と呼んでいます。スマートですね。
レジで決済を完了させる現状に慣れているので、最初はなんだか万引きした気分になってしまいそう(笑)
レジ係はいないが、スタッフは常駐!
商品補充や案内係のために、スタッフは常駐しています。さすがに完全なる無人で運営するのは難しいようです。
amazon go のメリット
顧客側のメリット
① レジで長蛇の列に並ぶ必要がない
レジの待ち時間ってちょっとうんざりしちゃいますよね。日本では平日お昼時なんてひどいものです。そんなものともおさらばです。
② 商品が安価になる
人件費削減により、商品の低単価化も見込まれます。商品価値自体は変わらないので、嬉しいメリットです。
③ 現金を持ち歩く必要がないので安全
窃盗などの被害にあいにくくなるのは安心できますね。
店舗側のメリット
① 人件費削減につながる
常駐スタッフはいれば、人数は少なくて済むので人件費削減につながります。
② マーケティング・商品開発に活用できる
顧客の購買行動がすべて履歴として残るので、今後のマーケティング・商品開発に活用することができます。「地域・季節・天気・年代・性別・地域」など様々な変数から見た傾向を見て取ることが可能になります。
一度、「カート」に入れた商品をなぜ戻したのか?その傾向を分析することも可能でしょう。これは大きなメリットです。
アマゾン【AMZN】の株価動向
3年チャートです。美しい限りの右肩上がりです。2018年に入り、すでに13%増となっています。PER337ととんでもないことになっていますが、まだまだ上がる可能性はあると考えています。
小売への影響も大きい!?
アマゾンは昨年6月「ホールフーズ」を買収し、リアル店舗への参入も始めています。
「a → z」アマゾンの企業理念に沿ったことを次々と実現させています。すごいです。
リアル店舗参入により、ウォルマートとはじめとした小売と真っ向から勝負する構図になっています。事実、アマゾンのその発表後、ウォルマート【WMT】の株価は-4.65%、ターゲット【TGT】-5.14%、コストコ【COST】-7.19%、クローガー【KR】-9.24%と軒並み下落しました。
アマゾンの影響力の大きさが見て取れます。
元々強いオンラインも盤石で、そしてリアルにも参入し、この巨人はどこまで強い企業になっていくのでしょうか。
さらに生活に密着するamazon
私もアマゾンを愛用してます。アマゾンのページを開いたら「利用開始年度」が2005年でした。ネットサービスでここまで長く使うことって初めてだと思います。
本はたいていアマゾンで買いますし、その他の買い物も多くはアマゾンでポチっです。プライム会員なので、映画も見ます。もはやアマゾンのない生活は考えられないかもしれません。これだけ生活に密着したサービス展開をしていれば、アマゾンとしては当面は安泰でしょう。
これに加えてリアル店舗の登場です。人々を虜にし続けています。
逆に創業者ジェフ・ベゾスの存在自体はデメリットになりうると思います。ここまでの企業を築いたカリスマが退いた時の影響が大きすぎるからです。
amazon go、アマゾンの動向に今後も注目です。