こんにちは、アルパカです。
今回は複利についてです。
相対性理論で有名な物理学者アインシュタインは「複利」のことを
「人類最大の発見」
「宇宙で最強の力」
と述べたそうです。
アインシュタインをもそう言わしめた複利、すごい力がありそうです。
複利とは?単利との違い
複利とは?
利息の計算方法の一つで、運用で得た利息を元本に加え、それを新たに元本として運用していく方法です。
例えば、まず元本100万円で利息7万円を得たとします。元本100万円に利息7万円を加えた107万円を新たに元本として運用していく方法です。
単利と複利の違い
先ほどの例だと、
単利・・・常に最初の元本100万円に利息がつきます。利息はいつも7万円ですね。
複利・・・利息を組み入れた額が常に新たな元本となります。利息が都度追加されるので、雪だるま式に資産形成をしていくことが可能となります。
複利が生み出す絶大なる効果差
元本100万円で年利回り7%で運用した場合の単利と複利の効果差です。
スタートは同じ100万円。
単利の場合、毎年7万円が追加されていきます。30年後には310万円になっています。
対して複利はどうか。雪だるま式に資産が増えていくので、単利との差は年を経るごとに大きくなっていきます。そして、30年後、761万円になっています。
単利との差、2.4倍!
生まれた利息を再投資することで圧倒的な差がついていることがわかります。
当然、利回りが高ければもっと差が開くことになります。
ちなみに利回り10%だと4.3倍もの差になります。
続いて、利回り7%の場合の利息差です。
グラフを見ても差は一目瞭然です。
単利の場合、利息は常に100万円の7%で7万円です。
複利はみるみる利息が増えていってますね。30年後の利息は49.8万円です。7倍差!
配当再投資がいかに大きな利益をもたらすか物語ってます。
ちなみに数値の変化はこちら
単利(7%) | 複利(7%) | |||
年数 | 利息 | 合計 | 利息 | 合計 |
1 | ¥70,000 | ¥1,070,000 | ¥70,000 | ¥1,070,000 |
2 | ¥70,000 | ¥1,140,000 | ¥74,900 | ¥1,144,900 |
3 | ¥70,000 | ¥1,210,000 | ¥80,143 | ¥1,225,043 |
4 | ¥70,000 | ¥1,280,000 | ¥85,753 | ¥1,310,796 |
5 | ¥70,000 | ¥1,350,000 | ¥91,756 | ¥1,402,552 |
6 | ¥70,000 | ¥1,420,000 | ¥98,179 | ¥1,500,730 |
7 | ¥70,000 | ¥1,490,000 | ¥105,051 | ¥1,605,781 |
8 | ¥70,000 | ¥1,560,000 | ¥112,405 | ¥1,718,186 |
9 | ¥70,000 | ¥1,630,000 | ¥120,273 | ¥1,838,459 |
10 | ¥70,000 | ¥1,700,000 | ¥128,692 | ¥1,967,151 |
11 | ¥70,000 | ¥1,770,000 | ¥137,701 | ¥2,104,852 |
12 | ¥70,000 | ¥1,840,000 | ¥147,340 | ¥2,252,192 |
13 | ¥70,000 | ¥1,910,000 | ¥157,653 | ¥2,409,845 |
14 | ¥70,000 | ¥1,980,000 | ¥168,689 | ¥2,578,534 |
15 | ¥70,000 | ¥2,050,000 | ¥180,497 | ¥2,759,032 |
16 | ¥70,000 | ¥2,120,000 | ¥193,132 | ¥2,952,164 |
17 | ¥70,000 | ¥2,190,000 | ¥206,651 | ¥3,158,815 |
18 | ¥70,000 | ¥2,260,000 | ¥221,117 | ¥3,379,932 |
19 | ¥70,000 | ¥2,330,000 | ¥236,595 | ¥3,616,528 |
20 | ¥70,000 | ¥2,400,000 | ¥253,157 | ¥3,869,684 |
21 | ¥70,000 | ¥2,470,000 | ¥270,878 | ¥4,140,562 |
22 | ¥70,000 | ¥2,540,000 | ¥289,839 | ¥4,430,402 |
23 | ¥70,000 | ¥2,610,000 | ¥310,128 | ¥4,740,530 |
24 | ¥70,000 | ¥2,680,000 | ¥331,837 | ¥5,072,367 |
25 | ¥70,000 | ¥2,750,000 | ¥355,066 | ¥5,427,433 |
26 | ¥70,000 | ¥2,820,000 | ¥379,920 | ¥5,807,353 |
27 | ¥70,000 | ¥2,890,000 | ¥406,515 | ¥6,213,868 |
28 | ¥70,000 | ¥2,960,000 | ¥434,971 | ¥6,648,838 |
29 | ¥70,000 | ¥3,030,000 | ¥465,419 | ¥7,114,257 |
30 | ¥70,000 | ¥3,100,000 | ¥497,998 | ¥7,612,255 |
複利と単利では大きな差が生まれますね。
72の法則
複利を語る上でよく引き合いに出されるのが「72の法則」なるものです。
元本が2倍になるまでの年数を計算することができ、
72÷利回り=元本が2倍になるまでの年数
で求めることができます。
利回り3%・・・72÷3=24 →24年で倍
利回り6%・・・72÷6=12 →12年で倍
といった具合です。
先ほどの7%の場合、ぴったりの数字にはなりませんが、
72÷7=10.2
実際、表を見ても10年でおよそ2倍になっていますね。
また、「5年で2倍にしたい!」と目論んだ時に、
72÷5=14.4となり、利回り14.4%が必要、といった感じで活用することも可能です。
複利の効果最大化に向けて
複利のインパクトを知ってどうするか。活用しないわけがないです。上手く活用するためのポイントです。
やっぱり基本は長期投資
先のグラフでも長期になればなるほど差が大きくなることが明らかでしたね。
運用期間が長いほど複利の効果が発揮されます。時間を味方につけることが大事ですね。
できるだけ早く投資を始める
私たち誰もが人生の時間は限られています。長期投資を前提とするならば、早く始めた方が後々の効果は大きくなりますね。少額でもいいのでまず始めることが将来のリターンを大きくしてくれます。
安定した配当が見込める銘柄に投資する
雪だるまをゴロゴロ大きく転がすためには、確実に追加される雪があることが大事です。
複利は利息(配当)がなければ元本を大きくすることはできないのです。
米国株であれば、配当王や配当貴族、生活必需品セクターやヘルスケアセクター、ディフェンシブ銘柄などが業績安定&安定配当%高利回りの場合多いので複利の効果をより大きくしてくれます。
複利の力で資産形成!
複利、アインシュタインの言葉の通り、もの凄い力をもっています。
これを活かすも殺すも自分次第。
目の前の利益ももちろん大事ですが、複利と仲良くなるためにも長期投資でコツコツ積み上げていくが大事ですね。そして、配当は再投資!
アルパカの資産形成探検はまだまだ道半ばです。
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