アルパカの資産形成探検記

米国株の二重課税はなかなか深刻な問題。手取り配当金に与える影響と手取りを増やすには。

こんにちは、アルパカです。

株式投資をするにあたり、日本株よりも米国株の方が有利であることを述べてきました。

資産形成(投資)において米国株がオススメである理由①
こんにちは、アルパカです。 米国株に対する注目が集まっています。そこで、米国株に投資する理由を整理しておこうと思います。理由が多いので、何回かに分けて書き...

 

ただ、唯一、米国株には不利な点があります。

 

二重課税です。
配当金の手取りを増やすには手数料や税金をいかに安くあげるかが重要ですね。

手数料についてはこちらの2つの記事で書いています。

【お得な買い方】米国株購入時に手数料負けしないためには?何ドル以上で買えばいいのか調べてみた
※本記事では、2019/7/8以前の情報について書いています。 2020年最新情報をお知りになりたい方はこちらの記事をご覧ください! ...
【手数料】もちりも積もれば山となる。少額だとしても支払いを避けていきたい
こんにちは、アルパカです。 生きていく上で、様々なサービスをうける上でいろんな「手数料」がかかります。 サービスを提供する側もコストをかけて...

今回は税金、二重課税について書いていきます。

 

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二重課税とは?

日本株の株式投資には受取配当金に対して、20.315%の税金が徴収されます。

米国株の場合、これに加えて米国内で10%引かれます。

つまり、

 

日本株
受取配当金=支払配当金 × 0.79685(国内税率20.315%)

 

米国株
受取配当金=支払配当金 × 0.9(米国税率10%) × 0.79685(国内税率20.315%)

 

となります。これが配当の二重課税なるものです。税率で比較すると、

日本株・・・20.315%

米国株・・・28.283%

となるわけです。日本株と比較して、8%近くも手取りが減ることになります。ぎょえ〜。
これは非常に大きなインパクトです。

 

二重課税があるかないかで手取り配当金が大きく変わる

あくまでシュミレーションですが、
元本100万円、毎年100万円追加投資、税引前利回り4%、配当再投資の
「受取配当金額」の結果です。

 

  二重課税 国内課税のみ
1年 2.9 3.2
2 5.8 6.5
3 8.8 9.9
4 11.9 13.4
5 15.1 17.0
6 18.4 20.7
7 21.8 24.6
8 25.3 28.5
9 28.9 32.6
10 32.6 36.9
11 36.4 41.2
12 40.3 45.7
13 44.3 50.4
14 48.4 55.2
15 52.7 60.1
16 57.0 65.2
17 61.5 70.5
18 66.1 75.9
19 70.9 81.5
20 75.8 87.3
21 80.8 93.3
22 86.0 99.4
23 91.3 105.8
24 96.8 112.3
25 102.4 119.1
26 108.2 126.1
27 114.1 133.3
28 120.2 140.7
29 126.5 148.4
30 133.0 156.3

30年後には、手取り配当金が23万円ほど変わることになります。1ヵ月の生活費を賄えるくらいの額です。ちなみに資産は280万円ほどの差が生まれます。大きいですね。

 

なんとか、この二重課税とは仲良く?疎遠に?付き合っていきたいものです。

 

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二重課税を回避するには

外国税額控除

実は日米間の租税条約により、二重課税をしないという取り決めをしています。

米国内で徴収される10%の税金を控除することができるのです。ただし、全額ではありません。また所得によっても控除額が変わります。

ちなみに米国株はもともと売却益には課税されないので、配当金に対してのみ課税がされます。配当金重視で米国株投資をする上では必須事項となりますね!

「外国税額控除」は確定申告で行うことができます。

なお、外国税額控除は所得税を納めていないと二重課税の10%を取り戻すことはできないようです。

サラリーマンのうちはここは問題にはなりませんが、配当金のみで生活する場合には痛い話ですね。不動産収入やブログ収入などで所得税が発生すれば問題ないです。

 

NISA

年間120万円までの売買に対して非課税になるNISA。

米国株投資においても適用されます。
ただし、国内の20.315%が非課税となり、米国内の10%は非課税となりません。

それでも国内の徴収がなくなるのは大きなメリットですね。

私もなるべくNISA枠は米国株で使っています。

 

【つみたてNISAと一般NISAはどっちがいい?】我が家が夫→一般NISA、妻→つみたてNISAで使い分ける理由!
2018年1月からいよいよ つみたてNISA が始まりますね。 SBI証券では12月17日から、楽天証券では12月26日から積立設定受付が開始され...

 

ADR

ADRとは

SBI証券によれば、

ADR・・・American Depositary Receipt:米国預託証券

ADRとは米国以外の企業の株式を、米国株と同じように、ドル建てで米国市場で売買できる、株式と同じ性質を持つものです。株主権利も発生し、配当金等の株主還元も享受できます。

らしいです。難しいことは置いといて、世界中の株式をニューヨーク市場で購入できるとのことです。ちなみに我が国のトヨタやキャノン、みずほなどもADRを利用しています。

 

ADRは現地課税10%がかからない!

で、そのADR。なんと米国内の10%が非課税なのです。素晴らしい!!もう全部ADRにしてくれ!w

NISA×ADRのコンボ技で購入すれば、まったくの非課税になります!
NISA利用しなくても国内課税のみになるので、日本株と同じ状況ですね。

つまり、二重課税がかからずに配当金を享受することが可能となるのです。

 

ADRの代表株

どれも世界中で事業を展開する素晴らしい企業ばかりです。
しかも、【RDS.B】【GSK】など利回り6〜7%超という超高配当なものもあったりします。

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私は先日、【GSK】を購入しました。

 

 

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米国株、NISA、ADRを活用して手取り配当金を増やす!

私は配当金の最大化を主軸に米国株に投資をしています。
少しでも手取り額を増やすためにNISAやADRもフル活用しています。こういった制度はどんどん使い倒していった方がいいですね!

短期的には小さな差かもしれませんが、将来大きな差になることを信じて!

淡々と積み上げるのみです。

 

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