こんにちは。アルパカです。
米国株には50年以上連続増配を成し遂げている【配当王】なるものがあります。S&P 500などの市場平均よりも高いパフォーマンスを叩き出し、かつ金融危機などの局面でも下落が小さいなど、圧倒的な安心感があります。
そして、さすがは株主還元に積極的な米国企業。50年に満たなくとも、25年以上連続増配をしている【配当貴族】にも優良企業がたくさんあります。今回は配当貴族銘柄を調べてみました。
【配当貴族】とは
25年以上も連続増配を達成している有望銘柄たち!
配当王が50年以上なら、配当貴族は25年以上の増配。
貴族、、、良い響きです。俺も貴族の仲間入りしたい。いや、する!
25年連続増配含め、下記3つの条件を満たしているのが配当貴族です。
- S&P 500の構成銘柄であること
- 25年以上連続増配を達成していること
- 一定以上のサイズと流動性を保っていること
配当貴族銘柄の概況
2018年の配当貴族は全115銘柄!
2017年に計10社が25年連続増配を達成し、配当貴族は計115社となっています。圧巻です。
ちなみにセクター別の割合はこちら。
金融が最も多いのが意外でした。一方でヘルスケアの割合が少ないですね。これも意外でした。ヘルスケアは1957年〜2003年においてリターンが最も高いことが「株式投資の未来」にも書かれています。
1957年〜2003年のリターン
セクター | リターン |
---|---|
Health Care (ヘルスケア) | 14.19% |
Consumer Staples (生活必需品) | 13.36% |
Information Tech (情報技術) | 11.39% |
Energy (エネルギー) | 11.32% |
Consumer Discretionary (一般消費財) | 11.09% |
Financials (金融) | 10.58% |
Industrials (資本財) | 10.22% |
Telecommunications (電気通信) | 9.63% |
Utilities (公益事業) | 9.52% |
Materials (素材) | 8.18% |
(出典)株式投資の未来
ちなみに配当貴族には「S&P 500 配当貴族指数」なるものがあります。配当貴族の中でもS&P 500の構成銘柄で算出された指数です。「S&P 500 配当貴族指数」の組入銘柄のセクター別シェアは下記の通りです。
生活必需品が最も高いシェアを誇り、ヘルスケアも3番目に多くなっています。
1957年〜2003年リターンでヘルスケア、生活必需品が1,2位となっていることを考えると、S&Pがいかに優れた指標であるかわかりますね。この2セクターの配当貴族が増えることが楽しみです。
一方で、金融が割合としては6番目になっていますね。配当貴族は多いけど、S&P 500が少ないということです。
配当貴族の各指標
配当貴族115社の下記指標における平均値です。
利回り:2.29%
増配率(10年):7.0%
配当性向:51.22%
欲を言えば、利回りがもう少しあるとベターですが、昨今の株高で利回りは低下してしまっているので十分な数値とも言えると思います。配当性向の51.22%は凄いです。
配当貴族のパフォーマンス
配当貴族 VS S&P 500 のパフォーマンス比較です。
配当王もそうでしたが、2008年のリーマンショック時などの下落局面ではブレーキになり、それ以外の場合ではパフォーマンスを押し上げてくれるケースが多いことがわかります。
S&P500 配当貴族指数のパフォーマンス
S&P 500配当貴族 VS S&P 500 のパフォーマンス比較です。
S&P 500 配当貴族指数はS&P 500よりも良好なリターンを叩き出しています。
配当金を吐き出し続けてくれ、運用益も高パフォーマンス、インカムゲインとキャピタルゲイン両方を狙えるなんて一石二鳥です。配当貴族、好きです。
2018年の配当貴族銘柄抜粋
115社ある配当貴族銘柄の中から【利回り2.5%以上】ものを抜粋してみました。計40社です。
社名 | ティッカー | 増配年 | 利回り | 増配率(10年) | 配当性向 |
---|---|---|---|---|---|
ノースウエスト・ナチュラル・ガス | NWN | 62 | 3.17 | 2.7 | 85.91 |
ジェニュイン・パーツ | GPC | 61 | 2.84 | 6.5 | 60.54 |
プロクター・アンド・ギャンブル | PG | 61 | 3.00 | 7.2 | 73.75 |
エマソン・エレクトリック | EMR | 61 | 2.78 | 5.9 | 75.78 |
ベクトレン | VVC | 58 | 2.77 | 3.0 | 66.42 |
シンシナティ・ファイナンシャル | CINF | 57 | 2.67 | 3.5 | 66.01 |
コカ・コーラ | KO | 55 | 3.23 | 7.9 | 140.95 |
ターゲット | TGT | 50 | 3.80 | 16.7 | 52.10 |
フェデラル・リアルティ | FRT | 50 | 3.01 | 5.4 | 127.39 |
アルトリアグループ | MO | 48 | 3.70 | 11.3 | 33.00 |
ナショナル・フューエル・ガス | NFG | 47 | 3.02 | 3.0 | 50.30 |
ブラックヒルズ | BKH | 47 | 3.16 | 2.8 | 72.24 |
ユニバーサル | UVV | 47 | 4.19 | 2.1 | n/a |
コンピューターサービス | CSVI | 46 | 2.67 | 15.1 | 51.67 |
レゲット&プラット | LEG | 46 | 3.02 | 7.2 | 58.30 |
キンバリー・クラーク | KMB | 45 | 3.22 | 6.7 | 64.03 |
ペプシコ | PEP | 45 | 2.69 | 8.9 | 66.53 |
ヘルマリック・アンド・ペイン | HP | 45 | 4.33 | 31.6 | n/a |
ユナイテッド・バンクシェアーズ | UBSI | 44 | 3.91 | 1.7 | 71.58 |
コンソリデーテッド・エジソン | ED | 43 | 3.25 | 1.8 | 69.17 |
アーチャー・ダニエルズ・ミッドランド | ADM | 42 | 3.19 | 10.8 | 60.09 |
コミュニティ・トラスト・バンク | CTBI | 37 | 2.80 | 2.8 | 48.00 |
ウェイコ | WEYS | 36 | 2.96 | 8.1 | 55.00 |
オールドリパブリックインターナショナル | ORI | 36 | 3.55 | 1.9 | 55.88 |
ソノコ・プロダクツ | SON | 35 | 2.94 | 4.2 | 57.35 |
エクソン・モービル | XOM | 35 | 3.68 | 8.4 | 100.33 |
ビーマス | BMS | 34 | 2.51 | 3.6 | 56.87 |
AT&T | T | 34 | 5.14 | 3.3 | 96.15 |
ユニバーサルヘルスリアルティトラスト | UHT | 32 | 3.54 | 1.4 | 82.10 |
イーグル・ファイナンシャル・サービス | EFSI | 31 | 2.75 | 3.2 | 38.77 |
マーキュリー | MCY | 31 | 4.68 | 1.8 | 139.66 |
シェブロン | CVX | 30 | 3.45 | 6.7 | 125.95 |
イリー・インデムニティ | ERIE | 28 | 2.76 | 6.9 | 83.37 |
ナショナル・リテール・プロパティーズ | NNN | 28 | 4.41 | 2.9 | 155.74 |
カルバン・B・テイラー | TYCB | 27 | 2.80 | 2.1 | 60.49 |
MDUリソーシズ | MDU | 27 | 2.94 | 3.4 | 65.83 |
ウェストアメリカバンク | WABC | 26 | 2.69 | 1.4 | 69.57 |
コミュニティ・バンク・システム | CBU | 25 | 2.53 | 4.8 | 63.85 |
ピープルズ・ユナイテッド・ファイナンシャル | PBCT | 25 | 3.69 | 2.9 | 75.82 |
リアルティ・インカム | O | 25 | 4.47 | 4.4 | 209.02 |
【KMB】あたり気になってます。
初めて聞いた企業が多かったので、徐々に調べていこうと思います。
将来の現金収入を増やしたい
連続増配銘柄は配当金を吐き出し続け、そして毎年配当が増えるというキャッシュフローを作り出してくれます。
こちらの記事にもまとめましたが、キャピタルゲイン+インカムゲインも見込め、収入源を増やしていく上では欠かせないものです。
私も微々たるものですが、毎月配当金が振り込まれるようになってきました。そして、増配銘柄中心なので、自動的に毎年配当金が増えていっています。これを雪だるま式にもっと大きく育てていきたい。今年も配当金の最大化を目的に米国株投資に資金を振り向けていきます。
2018年も配当貴族の配当成長と動向に注目です!
<関連記事>配当貴族2019年版はこちらから