こんにちは、アルパカです。
米国株投資には「ダウの犬戦略」というものがあります。
【ダウの犬戦略】とは?ダウの負け犬とも?
ダウの犬投資法の手順
①12/31(最終営業日)時点において、NYダウ工業株(30銘柄)のうち、配当利回りの高い上位10銘柄に均等分散投資
②1年後、もう一度NYダウ採用の配当利回り上位10社をスクリーニング。1年前に投資した銘柄で、上位10社から外れた銘柄を売却し、代わりに新しく上位10社に入った銘柄を購入
③これを繰り返す
NYダウ工業株30種とは
世界で最も有名な株価指数です。30銘柄で構成され、アメリカを代表するクオリティの高い企業の動きを表す指数とみなされています。そのため、米国市場全体の動きをあらわす指標であるとは必ずしも言えません。時代の流れを反映し、不定期に銘柄の入替が行われています。1896年に12銘柄で算出が開始され、1916年には20銘柄、1928年には30銘柄に拡大されました。
(引用)SBI証券
「超優良企業」であり、「高配当」であり、株価が安くなっているタイミング(ゆえに高配当)において投資することにより、高パフォーマンスを狙います。
ただ、「ダウの犬戦略」は「ダウの負け犬戦略」と呼ばれることもあるくらい手放しで喜ばしいことではありません。配当利回りが高いということは、利益成長が成熟しているか、業績が芳しくなく株価が下がっているかの場合が多いからです。
それでもダウ30種に選ばれてる時点で超優良企業であることは紛れもない事実なんですけどね。
2018年の【ダウの犬】
オレンジの10銘柄が2018年のダウの犬となります。
【GE】以外は配当利回り3.0%超えてます。魅力的ですね。ちなみにGEは1896年の算出以来唯一NYダウに採用され続けている銘柄です。歴史の流れとともにNYダウも組み入れ銘柄が入れ替わるのですね。
気になったので、過去10年のダウの犬銘柄も遡って見てみました。
ややカオス状態になってしまいましたが、過去10年で3回以上採用されている銘柄に色付けしてみました。
- AT&T【T】は2016年にダウ工業株30種から除外、代わりにアップル【AAPL】が組入
- その後はベライゾン【VZ】がトップ
- ファイザー【PFE】、メルク【MRK】が安定のランクイン
- シェブロン【CVX】、エクソン・モービル【XOM】も近年上位
- 2018年は株価を伸ばしたボーイング【BA】、キャタピラー【CAT】が抜け【PG】【GE】がランクイン、【IBM】は株価下落により、2位にジャンプアップ
といった特徴がみてとれます。
ちなみに「ダウの犬銘柄」のデイリーの株価推移を確認したい場合にはこちらのサイトが便利です。
【ダウの犬】のパフォーマンスは?
以下は「ダウの犬」と「NYダウ」のリターン比較です。
VS NYダウに対し、10勝4敗2分けとなっています。2017年はNYダウに対し5%アンダーパフォームしていますが、長い目で見ると、なかなかの成績を残しています。
ちなみに2018年に「ダウの犬」を卒業したボーイングとキャタピラーは2017年において、それぞれ+93%、+73%と凄まじい成績を出しています。
「ダウの犬戦略」の日本株への応用
ダウの犬戦略は日本株にも応用できます。「TOPIXコア30」です。
これらの銘柄群です。こちらも素晴らしい企業ばかりです。日本株への応用は別の機会に記事にしたいと思います。
超優良企業への投資で資産を増やそう
まずまずの企業を素晴らしい価格で買うより、素晴らしい企業をまずまずの価格で買うことのほうがはるかによいのです。 -ウォーレン・バフェット-
バフェットが残しているこんな有名な名言があります。この教えに従い、ダウの犬銘柄から投資先を決めていこうと考えています。利回りも良く、対NYダウでパフォーマンスも良好とあって、堅実なパフォーマンスが見込めます。
私は【IBM】【PG】あたりを掘り下げていこうと思います。
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