こんにちは、アルパカです。
前回に続き、米国株に投資する理由②です。

米国企業は株主還元に積極的なことで知られています。
配当と自社株買いがバランス良く実施されているのです。日米の比較を見てみましょう。
配当利回りは僅差で米国株に軍配、連続増配は米国が圧倒的!
日米の配当利回り比較
※ピンクが配当利回り
米国 S&P 500 VS 日経平均225社 の比較です。いずれも国を代表する企業で構成される指数。
直近では、米国 2.2%に対し、日本1.7% です。もっと米国株の方が多いのかなと思っていましたが、そんなこともありませんでした。両者とも近年では2%前後で推移していますね。それでも過去10年で比較すると米国株の方が多いです。また、日本企業はバラつきが大きいですが、米国企業は安定的に配当を出し続けています。
日米の連続増配銘柄比較
米国株
50年連続増配(配当王)・・・・26社
25年連続増配(配当貴族)・・・115社
日本株
20年連続増配・・・3社
トップの花王が28年
配当利回りはわずかに米国株が上回っていますが、連続増配には圧倒的な差があります。これが配当利回りを安定なものにしてくれています。米国企業には配当を出し続けることに対する意地を感じます。
配当のタイミングも日本株が年1,2回なのに対し、米国株は年4回の場合が多いことも個人的には気に入っています。振り込まれると単純に嬉しいですし、配当再投資を考えると、早いサイクルで資金を投下できるので、効率的に運用することができますね。


米国株は自社株買いにより積極的!
再掲します。
※ブルーが自社株買い
日米企業の圧倒的な差、それは自社株買いに対する姿勢にあるのがわかります。
自社株買いとは?
「自社株買い」とは、上場企業が現在発行している「自社の株式を市場から買い戻す」ことです。自社株買いは株主還元対策とされ、よく自社株買いをする企業は株主からも人気があったりします。
自社株買いをすると、発行済株式の総数が減ります。
すると1株あたりの利益や資産価値が向上します。結果、株価が上昇することにつながりやすくなります。
配当はインカムゲインに、自社株買いはキャピタルゲインに大きく影響するのですね。
グラフの話に戻ります。日本企業の株主還元は配当が中心で、自社株買いは限定的なものになっています。それに対し、米国企業は配当に加え、自社株買いでも株主還元を実施し続けています。この2つの施策により、株式時価総額の約5%を株式に還元してくれています。
S&P 500の配当と自社株買いの総額です。リーマンショック時に大きく減額してますが、その後は総額としても大きく増加しています。配当+自社株買いで1兆ドルにも達しようとしています。今後も続いていくのでしょう。
配当+自社株買いは嬉しい株主還元
配当利回り・・・微差で米国株
連続増配・・・・圧倒的に米国株
自社株買い・・・圧倒的に米国株
つまり、米国株はインカムゲインとキャピタルゲインを両方狙えるということになります。
こう見ると、改めて米国株の優位性が際立っているのがわかります。
事実、結果にも表れています。日米の金融資産の推移を見ると一目瞭然です。
米国株強し!日本株から米国株投資へシフトを進めています!