こんにちは、アルパカです。
私は配当金を主目的として米国株に投資をしています。
米国株には【配当貴族】と呼ばれる25年以上も連続増配をしている企業が100社以上ありますが、さらに上を行く【配当王】と呼ばれるものがあります。
【配当王】とは
50年以上もの間、連続増配を続けた増配銘柄の王様
配当王とは、増配銘柄の王様です。その条件はなんと50年連続増配。半世紀もの間、幾多の危機を乗り越えながら、一度足りとも減配することもなく増配を続けています。どんな景気状況においても利益を出す強固なビジネスモデル、競合優位性を有し、そして利益の一部を株主に還元する姿勢を示し続けています。
Dividend King、まさに王様の名にふさわしい至難の業です。
配当王のパフォーマンスはあのS&P 500をも凌駕する
<配当王への配当再投資> VS <S&P 500への配当再投資>のパフォーマンスの差です。
1991年〜2017年において、約2.5倍ものパフォーマンスの差がついているのがわかります。圧倒的に強いです。S&P連動ETFに投資し、配当を再投資するだけで一定のパフォーマンスを得られることは一般解として浸透しています。配当王はそのS&P指数のパフォーマンスも上回っています。
また、こちらは年間パフォーマンスの比較です。2008年の金融危機において、S%P 500は-37%と大きく下落していますが、配当王のダウン幅は-14%にとどまっています。
配当を出し続けてくれる企業に配当再投資することが危機局面でいかに底力を発揮してくれるかがわかります。
2018年の配当王リスト
米国株の増配銘柄はThe Drip Investing Resource Centerを参照するのが超絶便利です。いろんな指標がまとまったものがエクセル出力でき、自分でソートできます。
社名 | ティッカー | 増配年 | 利回り | 増配率(10年) | 配当性向 |
---|---|---|---|---|---|
アメリカン・ステイツ・ウォーター | AWR | 63 | 1.76 | 7.6 | 55.74 |
ドーバー | DOV | 62 | 1.86 | 11.0 | 43.72 |
ノースウエスト・ナチュラル・ガス | NWN | 62 | 3.17 | 2.7 | 85.91 |
エマソン・エレクトリック | EMR | 61 | 2.78 | 5.9 | 75.78 |
ジェニュイン・パーツ | GPC | 61 | 2.84 | 6.5 | 60.54 |
パーカー・ハネフィン | PH | 61 | 1.32 | 13.2 | 33.89 |
プロクター・アンド・ギャンブル | PG | 61 | 3.00 | 7.2 | 73.75 |
3M | MMM | 59 | 2.00 | 9.4 | 52.46 |
ベクトレン | VVC | 58 | 2.77 | 3.0 | 66.42 |
シンシナティ・ファイナンシャル | CINF | 57 | 2.67 | 3.5 | 66.01 |
コカ・コーラ | KO | 55 | 3.23 | 7.9 | 140.95 |
ジョンソン・アンド・ジョンソン | JNJ | 55 | 2.40 | 7.4 | 58.33 |
ランカスター・コロニー | LANC | 55 | 1.86 | 7.5 | 59.26 |
ロウズ | LOW | 55 | 1.76 | 19.3 | 39.42 |
コルゲート・パーモリーブ | CL | 54 | 2.12 | 8.6 | 61.78 |
ファーマーズ&マーチャンツ・バンコープ | FMCB | 54 | 2.01 | 4.0 | 33.99 |
ノードソン | NDSN | 54 | 0.82 | 12.5 | 23.86 |
ホーメルフーズ | HRL | 52 | 2.06 | 16.3 | 47.77 |
ABMインダストリーズ | ABM | 51 | 1.86 | 3.5 | 50.36 |
トーツィー・ロール・インダストリーズ | TR | 51 | 0.99 | 4.5 | 34.29 |
カリフォルニア・ウォーター・サービス | CWT | 50 | 1.59 | 2.2 | 50.35 |
フェデラル・リアルティ | FRT | 50 | 3.01 | 5.4 | 127.39 |
SJW | SJW | 50 | 1.36 | 3.7 | 32.34 |
スタンレー・ブラック・アンド・デッカー | SWK | 50 | 1.49 | 7.1 | 31.82 |
ステファン | SCL | 50 | 1.14 | 7.4 | 22.90 |
ターゲット | TGT | 50 | 3.80 | 16.7 | 52.10 |
2018年現在、26銘柄となっています。配当性向が高い銘柄も一部ありますが、過去の事実を考慮すると、今後も増配する確率は高い銘柄群です。
数年後にはさらに増える見込!?
コマース・バンクシェアーズ【CBSH】:49年
コネチカット・ウォーター・サービス【CTWS】:49年
アルトリアグループ【MO】:48年
H.B.Fuller【FUL】:48年
シスコ【SYY】:48年
など、配当王に王手を掛けている銘柄もあります。配当王銘柄はさらに増加していくものと思われます。
日本企業の連続増配トップは花王の28年
一方、日本企業は平気で減配したりします。現在、連続増配トップの花王でさえ28年です。それ以後、ユー・エス・エスとSPKの20年が続きますが、20年以上連続増配しているのはこの3社のみです。
米国企業の凄みがわかります。
<関連記事>配当における日米企業の違いについてまとめています
配当再投資戦略ではやはり米国株がオススメ
ゆっくりであれど確実に資産を殖やしてくれる配当再投資。配当成長を狙った投資ではやはり、米国株、それも配当王はオススメ銘柄です。安心感が圧倒的に違いますし、米国株は四半期ごとに配当を吐き出してくれるのも個人的には気に入ってます。
誇り高き配当王、今後も着目していきたいと思います。もちろん、配当貴族も忘れずに。