こんにちは、アルパカです。
米国株は投資先として素晴らしいものがありますが、海外(米国)と日本とで、配当税が二重にかかってしまう二重課税が存在することはネックです。
<税率>
日本株・・・20.315%
米国株・・・28.283%
となってしまいますからね。手取り額に影響が出てしまいます。
そんな時の救世主。今回は海外の配当税をゼロにできるADR銘柄を紹介します。
NISA枠でADRを購入することによって、配当税をゼロにすることもできます。
ちなみにNISAは日本国内の配当税のみに適用されます。海外の配当税には適用されないので注意が必要です。
- 日本国内の配当税・・・NISAでゼロに
- 海外の配当税・・・・・ADRでゼロに
と覚えておきましょう!
<関連記事>本記事でご紹介するADR以外にも、二重課税を回避する方法はいくつか存在します。こちらの記事もご一緒にどうぞ!
では、ADRについてのご紹介です!
ADRとは?
SBI証券によれば、
ADR・・・American Depositary Receipt:米国預託証券
ADRとは米国以外の企業の株式を、米国株と同じように、ドル建てで米国市場で売買できる、株式と同じ性質を持つものです。株主権利も発生し、配当金等の株主還元も享受できます。
とのことです。ちなみに我が国のトヨタやキャノン、みずほなどもADRを利用していて、世界中の株式をニューヨーク市場で購入することが可能になります。
投資家にとっての最大のメリットは海外の配当税10%がないことでしょう。
手取り配当金が増えるので嬉しい限りですね!
オススメADR銘柄8選
オススメのADR銘柄です。ADR銘柄って世界的企業も多いんですよね。課税うんぬんの話を抜きにしても銘柄として魅力的です。
それでは、いってみましょう!
①ユニリーバ【UL】
2018/8/14終値時点 | |
ティッカー | UL |
株価 | 56.02 |
PER | 15.7 |
EPS | 3.54 |
配当利回り | 3.21% |
- イギリスとオランダに本拠を置く、生活必需品セクターの世界的企業
- シャンプーのLUXやモッズヘア、ボディケアのAXEやDoveが有名
- と思いきや、紅茶のリプトンやアイスのベン&ジェリーズでもブランドを確立
- 2017年始には利回り5%前後ありましたが、株価がグングン上昇、それでも3%超
- 他の生活必需品セクター【P&G】と比較すれば見劣りするものの優良企業であることは間違いない
<関連>P&Gとの従業員満足度の比較
②ロイヤル・ダッチ・シェル【RDS.B】
2018/8/14終値時点 | |
ティッカー | RDS.B |
株価 | 65.54 |
PER | 12.2 |
EPS | 5.24 |
配当利回り | 5.73% |
- 英蘭企業であり、民間では世界最大の石油会社。欧州最大のエネルギーグループ
- セブンシスターズ(第二次世界大戦〜1970年代まで石油生産を独占した7社)の内の1社
- 2016年までは昭和シェル石油の筆頭株主だった
- 原油価格下落とともに株価も下落を続けていたが、ここ2年で持ち直す
- 売上高は減少し、キャッシュフローも厳しい状況だが、ドルベースでの配当金は重視
- 【XOM】や【CVX】【BP】と並び、エネルギー銘柄では人気
③グラクソ・スミスクライン【GSK】
2018/8/14終値時点 | |
ティッカー | GSK |
株価 | 39.80 |
PER | 24.7 |
EPS | 1.61 |
配当利回り | 5.42% |
<製薬企業の売上高ランキング>
- 製薬業界の世界ランキング上位常連の製薬会社
- シュミテクトやコンタック、ポリデントが有名
- 株価は低迷するも配当利回りはなんと7%超。PER踏まえても今こそ投資妙味あるタイミングかも
- 先日の決算により、1株配当を2.06ドル→2.70ドルに大幅増配
<関連記事>私もGSKを保有しています
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④ナショナルグリッド【NGG】
2018/8/14終値時点 | |
ティッカー | NGG |
株価 | 52.83 |
PER | 14.5 |
EPS | 3.63 |
配当利回り | 5.82% |
- 米英にまたがって、送電・ガス供給事業を行う電力会社。安定の公益セクター
- ポンドベースでは25年連続増配を成し遂げた売上高世界15位という超大企業
- 配当利回りも5%超と高配当
- 業績も公益セクターらしく安定。キャピタルゲインよりインカムゲイン向きか?
⑤ブリティッシュ・ペトロリアム【BP】
2018/8/14終値時点 | |
ティッカー | BP |
株価 | 42.61 |
PER | 14.9 |
EPS | 2.84 |
配当利回り | 5.77% |
- 言わずと知れたイギリス資本系のオイルメジャー銘柄。セブンシスターズのうちの1社。ちなみにセブンシスターズは英系BPと英蘭系RDS.B以外はすべてアメリカ資本で現在は5社がエクソン・モービルとシェブロンに合併集約
- ロイヤル・ダッチ・シェルをエクソン・モービルと共に追随する存在
- 2010年のメキシコ湾石油流出事件時には大幅減配しているがその後は連続増配
- 事業自体は川上(探鉱・開発・生産)から川下(精製・輸送・販売)まで幅広く展開
- 原油価格下落に大きく影響されるも高配当を維持し続けているのは圧巻
⑥ブリティッシュ・アメリカン・タバコ【BTI】
2018/8/14終値時点 | |
ティッカー | BTI |
株価 | 53.35 |
PER | 16.6 |
EPS | 3.19 |
配当利回り | 4.82% |
- イギリスのタバコ企業、上図6位のレイノルズアメリカンを買収し、フィリップモリスを抜いて世界第二位の売上高に
- 日本ではKENTやラッキーストライク、クールが有名
- タバコ銘柄らしく、高収益、高配当が魅力的
- 電子タバコのgloの動向やいかに
<関連記事>着々と配当金が振り込まれています
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⑦ディアジオ【DEO】
2018/8/14終値時点 | |
ティッカー | DEO |
株価 | 143.31 |
PER | 22.4 |
EPS | 6.35 |
配当利回り | 2.46% |
- ギネス社とグランドメトロポリタン社の合併で誕生した世界トップクラスのアルコール飲料メーカー。ロンドンが本社
- ビールのギネス、ウィスキーのジョニーウォーカー、I.W.ハーパー、ウォッカのスミノフが有名
- 何を隠そうアルパカはギネスビールが大好き。ありがとう、ディアジオ
- ジョージ・クルーニー創業のテキーラブランドを買収したり、キリンとの合弁会社を作ったりとなかなか遊び心ある
- セクターは生活必需品、高収益体質と安定した株主還元
⑧ウェストパック銀行【WBK】
2018/8/14終値時点 | |
ティッカー | WBK |
株価 | 21.07 |
PER | 11.29 |
EPS | 1.88 |
配当利回り | 6.52% |
- オーストラリアの四大銀行のうちの一つで1817年設立の起源をもつ歴史ある銀行
- 世界の銀行総資産ランキングでは40〜50位を行き来、フォーブス2017でも76位と悪くない位置づけ
- オセアニアを中心に東アジアでも事業を展開
- 配当金は1,7月の年2回
- 金融業ゆえに世界経済の影響はもろに受けるが、高配当は魅力的
ADR投資で手取り配当金を増やす!
これらの銘柄はすべてADR、つまり米国課税10%がありません!
ADR×NISAのコンボ技なら税金ゼロのまま配当金を手に入れることができます。米国株とは違う嬉しいポイントですね。
配当金重視の投資家にとっては非常に大きなメリットになるのではないでしょうか。
いやー、素晴らしいです、ADR!
私は先日【GSK】を購入しました。他銘柄もすべてずっと気になっている存在です。今後もチェックしていき、タイミングを見て購入しようと思います。
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